鎖骨骨折
【症状】
鎖骨部の痛み、変形、可動域制限。
【病態】
腕を伸ばしたまま倒れたり、転倒した際に起こる骨折です。またコンタクトスポーツであるラグビーやアメリカンフットボールなどで起こることもあります。高齢者だけでなく年齢問わず頻度の高い骨折です。
鎖骨はS字状の形状しており、転倒などでは鎖骨の真ん中に外力が集中しやすく中央部を骨折する頻度が最も多いです。
【治療】
基本的には保存療法です。その際に胸を強制的に張った姿勢を取るための矯正バンドを使用し重なり合った骨を整復します。約4~6週間固定し、その後2~3週間三角巾で保護します。固定期間が終わり、痛みに合わせて肩を挙げたりリハビリテーションを行います。しかし、骨折の程度が大きい場合や神経の圧迫症状がある場合には手術の適応となる場合もあります。
<肩関節の疾患>