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骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは?

骨粗鬆症とは「骨が弱くなって骨折しやすくなる疾患」です。

私たちの骨は生涯を通して新陳代謝(骨の再構築)が行われます。ヒトの骨の中では骨を作る量(骨芽細胞)と骨を壊す量(破骨細胞)が保たれているため、一定の骨量を維持しています。

しかし、加齢による筋力低下や運動量の減少、また女性では閉経後に破骨細胞の活性化を抑えるエストロゲンが減少するため、骨量が減少することで骨折のリスクが増大し、転倒などで骨折(脆弱性骨折)してしまいます。

骨密度は、成長期に上昇し、20歳頃にピークに達します。その後、徐々に骨密度は低下していきます。
何歳からでも運動や食事などの生活習慣を改善すれば、骨密度の低下の速度を緩やかにして、骨粗鬆症のリスクを減らすことができます。

骨粗鬆症とは?
年齢に伴う骨量の変化 年齢に伴う骨量の変化

骨粗鬆症による、骨折しやすい場所

骨折しやすい場所は4箇所あります。

骨粗鬆症による骨折は上腕骨近位部(腕のつけ根)や橈骨遠位端(手首)、椎体(背骨や腰)、大腿骨近位部(股関節)に多く見られます。背骨や股関節の骨折を起こすと寝たきりの原因となってしまうため、いかに予防・治療するかが重要です。

骨粗鬆症によって大腿骨近位部骨折を起こすと寝たきりになることが多く、(大腿骨近位部骨折は寝たきりの原因第3位)、そこから起こる筋力低下や移動能力低下によってロコモティブシンドロームになることもあります。

ロコモについてはこちら

骨粗鬆症になると骨が折れやすくなります

要介護・要支援者の原因疾患

要介護・要支援者の原因疾患
(出典:厚生勞働省;平成28年国民生活基礎調查)

骨粗鬆症の検査方法

骨粗鬆症の検査は、採血、検尿、骨密度の検査を行います。

採血で骨代謝マーカーを調べ、骨吸収マーカー(TRACP-5b)と骨形成マーカー(P1NP)の数値から内服や注射などの治療選択を行います。
その後、治療の効果判定のため半年に1回程度の期間で再検査を実施いたします。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は薬剤治療と食事や運動といった生活習慣の改善が中心となります。

薬剤治療

骨粗鬆症治療薬は三種類に大別されます。

・骨吸収を少なくする薬 (骨吸収抑制薬)
・骨形成を助ける薬 (骨形成促進薬)
・カルシウムの吸収量を増やす薬
 (骨・カルシウム代謝調整薬)

これらは内服治療か注射、またはその両方で治療を行っていきます。
そして、半年に一回採血検査や骨密度など定期的な検査を行っていきます。

食事

骨粗鬆症の治療のためには一日700~800mgのカルシウム摂取が推奨されています。
カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。
日光を浴びることでビタミンDが作られます。

骨粗鬆症の治療 食事

運動

骨粗鬆症を予防・改善するためには食事に加えて運動が大切です。
ウォーキングや筋力トレーニングなど骨に刺激が加わる運動が良いとされています。
激しい運動を行う必要はなく、軽い運動でも継続することが大切です。

骨粗鬆症予防の為の運動として片足立ちやスクワットも良いとされています。
ロコモ予防としても推奨されているので、運動を行ってみましょう。
ロコトレについてはこちら

しかし、無理な運動は逆に身体を痛め、新しいケガの原因になることもあります。
当院では理学療法士が患者様一人一人の身体の状態に合わせた運動指導や治療を行っております。
お気軽にご相談ください。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症(骨粗しょう症)についてよくいただくご質問

Q:どういう時に検査を受けたらいいですか?

A:特に女性の方は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少すると骨破壊が進むと言われており、閉経前後には骨粗鬆症の検査をお勧めします。
また、男女問わず、骨折の既往のある方も検査をお勧めします。

Q:どのような症状がでますか?

A:骨粗鬆症特有の症状はありませんし、全く無症状の方もいらっしゃいます。
ゆえに、骨密度の低下が生じた結果、骨折を起こし、それに伴う疼痛は非常に強いです。

Q:どのような薬がありますか?

A:骨が破壊されるのを抑える薬、骨を作るのを助ける薬、カルシウム薬、ビタミンD剤(カルシウムの再吸収を促す)ビタミンK剤(カルシウムの骨への沈着を促し、流出を防ぐ)などの薬があります。上記の薬には、毎日、週1回、月1回内服する薬や、同じような回数の注射や点滴など、様々な治療薬があります。
主治医と相談して、治療薬を決定されて下さい。

Q:骨粗鬆症って治りますか?

A:骨粗鬆症は、骨代謝のバランスが崩れ、骨密度が減少する病気であり、年齢とともに骨量が減る疾患です。
現在は、上記のような様々な治療薬が開発され、骨密度を上昇させる事が可能となりましたが、特に閉経後の女性で骨密度低下を認める方は、内服治療の継続をお勧めします。また、ステロイド長期内服されている方、関節リウマチなどの膠原病や血液透析中など病質のために骨密度が著明に低下する方がいらっしゃいます。
ご不明な際は、主治医の先生にお尋ねください。