ガングリオン
【症状】
腫瘤(米粒大からピンポン玉大)、無症状なことが多いが圧痛、しびれを生じることもあります。
【病態】
手関節の背側(甲側)、指の根本、膝周囲などに発生しやすいです。若い女性に多く見られます。関節液や髄液がガングリオンの袋に送られ、濃縮してゼリー状になり生じます。癒着がないことや特有の弾性などにより診断が可能であるが、診断が困難な場合は注射針を刺してゼリー状の粘液が確認できればガングリオンと診断されます。外側から触れない小さなものはMRIやエコー検査をして診断を行います。
【治療】
無症状であれば様子を見てかまいません。保存療法としてはガングリオンに注射器を用いて内容物を排出します。治療を何度か行うことで治ることもありますが、繰り返し内容物が溜まるようなら手術を行います。
<手関節の疾患>