腱板損傷・腱板断裂
【症状】
肩の痛み、肩を挙げられないなどの可動域制限。
【病態】
腱板断裂は完全断裂と不全断裂(部分断裂)の二つに分けられます。
腱板損傷、腱板断裂とは肩のインナーマッスルの腱板筋群(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)の腱が断裂している状態です。原因として年齢が増してくる事によって腱が脆く傷んでくるとこによって腕を使う些細なことで腱を傷めてしまうことがあります。80歳台では3人に1人が腱板断裂していることが明らかになっています。また、若年者ではスポーツにおいて投球動作など腕を使うことを繰り返す事によって腱板断裂を引き起こす場合があります。
【治療】
基本的には保存療法を行います。保存療法では抗炎症薬の内服や注射などで痛みを抑えていきます。また、リハビリテーションで温熱療法、ストレッチ、可動域訓練、筋力訓練を行い、3~6ヶ月で日常生活に支障が無くなるまで回復します。しかし痛みが軽快しない場合やスポーツ動作による断裂においては手術治療を行います。
<肩関節の疾患>