投球肩(スラップ損傷)
【症状】
肩の前面、後面の痛み。
【病態】
野球の投球動作の他にテニスやバレーボールのサーブ、アタック等腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツで生じる肩の痛みです。肩関節には関節包や腱や筋、関節唇が存在し損傷部位によって肩の前面、後面など様々な部位に痛みが生じます。
・スラップ損傷
肩の関節唇には上腕二頭筋の腱が付着しておりその腱が付着している部分が投球動作を繰り返すことにより剥がれてしまい、痛みが出現する疾患です。原因として反復的な肩の使用、腕を挙げる姿勢を頻繁にとること、頻繁にボールなどを投げることが原因としてあげられます。
【治療】
保存療法と手術療法があります。保存療法は関節内注射や安静にすることで損傷した組織の回復を図ります。またリハビリテーションでストレッチ可動域訓練などを行い、柔軟性改善、機能向上を図ります。同時に再発防止のためフォーム改善も行います。しかし痛みが軽快しない場合やスポーツ選手の場合は関節鏡を使用し断裂している上方関節唇を縫合する手術治療を行います。
<肩関節の疾患>