特発性大腿骨頭壊死
【症状】
股関節痛(誘因なく突然出現)、股関節可動域制限。
関節の変形による機能障害は初期にはあまり見られません。
【病態】
女性では30歳代やステロイド投与歴がある方に多く発症します。
男性では40歳代やアルコール多飲の方に多く発症します。
大腿骨頭は血流障害を起こしやすい部位の1つです。また関節内に深く納まっており、血管が少ない場所であるため血流障害を起こすと骨の壊死が起こります。壊死した部分が体重を支えれなくなり潰れることで痛みが出現します。ステロイド剤の服用やアルコールの多飲に関連して起こることが多くあります。
【治療】
予後が良いと判断される場合や症状が発症していない場合は保存療法を行い、杖などで免荷が基本となり生活指導を行います。症状の進行が見られる場合は手術療法(骨切術・人工大腿骨頭置換術・人工股関節全置換術)を行い、手術により関節が硬くなることがあるため術後早期からリハビリテーションを行います。
<股関節の疾患>