前十字靭帯損傷
【症状】
受傷時の膝関節の痛み、断裂音、腫脹、膝くずれ(膝が抜けるような感じ)、膝の不安定性。
【病態】
スポーツ中などにジャンプの着地・方向転換・急停止など膝関節を捻った際に多く見られます。受傷時は膝がガクッと外れたような感じや膝の中で何かが切れたような感じを自覚し、その後、関節の中に出血が起こり膝の腫脹が起こります。同時に半月板損傷を合併する場合も多くあります。
前十字靭帯とは膝関節の中のほぼ中央にあり大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を支える靭帯の1つであり、主に脛骨が前方にずれるのを防ぐ役割をしています。
【治療】
保存療法と手術療法の2つがあります。保存療法では装具療法とリハビリテーションを行います。しかし、靱帯の回復は期待できないため、特にスポーツ復帰したい方は手術療法(靱帯再建術)を勧められます。手術などにより関節が硬くなることがあるため術後早期からリハビリテーションを行います。
<膝関節の疾患>