橈骨遠位端骨折(コーレス・スミス骨折)
【症状】
手関節の痛み、腫れ、変形、指のしびれ。
【病態】
転倒や高所からの転落により、手をつき、手首を骨折する事が多いです。手のつき方や骨折線の入り方で骨折のタイプが分けられます。
〇コーレス骨折
転倒などで手のひらをついた際に起こる骨折です。骨折の中で頻度の高いものの一つです。特に子供や骨粗鬆症を有する高齢者に多発します。正中神経麻痺、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、尺骨突き上げ症候群、三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)を合併することがあります。
〇スミス骨折
転倒などで手の甲をついた際に起こる骨折です。
【治療】
まず、徒手整復を行い、ギプスシーネ固定を行います。整復が困難な場合や骨折の状態によっては手術が必要となります。手術は一般的にプレートでの固定を行います。ギプスシーネ固定や手術により手指や手首の関節が固くなることがあるため、早期からリハビリテーションを行います。
<手関節の疾患>