舟状骨骨折
【症状】
手の親指側の痛み、腫れ、手首の関節の変形(偽関節が生じた場合)。
【病態】
後方転倒など、手を強く沿ってついた時(背屈位)に生ずることが多く、見逃されて単に捻挫や打撲と処置される場合が多い骨折です。
受傷直後のX線像では骨折の発見が難しいことがあり、疼痛が長く続く場合は再度X線を撮影して、骨折の有無の確認が必要です。舟状骨骨折は放置されると、偽関節(骨折した骨がつかず、関節のように動くもの)になり、骨移植術を含めた手術療法が必要となる事があります。
【治療】
骨折が発見された場合、ギプス固定を行います。必要に応じて、手術も検討されます。一般的に骨癒合には6~12週を要します。
<手関節の疾患>