足関節果部骨折
【症状】
骨折部位の痛み、腫脹、熱感、皮下出血。
【病態】
足関節は脛骨、腓骨、距骨で構成されており、脛骨の下方(内くるぶし)を脛骨遠位端、腓骨の下方(外くるぶし)を腓骨遠位端と言います。足部に何らかの強い外力が加わる事により、足部が内外側のどちらかに捻る事で、骨折や靭帯の損傷が生じます。
・腓骨遠位端骨折
内反捻挫や事故などの外力により腓骨外果(外くるぶし)から距骨に付着している前距腓靭 帯が下方へ強く伸長される事で骨折が生じます。
・Cotton骨折
足部が回旋・回外する事で、腓骨・脛骨の遠位部(外くるぶし、内くるぶし)が骨折します。重症になれば後果骨折、内果骨折が生じる事もあります。
【治療】
骨折部位のズレにより治療方法が変わります。靭帯の損傷がなく、骨折部位のズレが少ない場合には徒手整復後にギプス固定を行います。(保存療法)靭帯の損傷、骨折部位のズレが生じている場合には、手術にてスクリューやプレートなどを用い固定を行います。(手術療法)
リハビリテーションでは荷重制限が設けられる事もあり、全体重の1/3荷重、1/2荷重、2/3荷重、全荷重と段階的に荷重を行っていきます。
<足関節の疾患>