頚椎症性神経根症
【症状】
腕や手の痛み・しびれを生じ、首を動かすと症状が強くなるのが特徴。
【病態】
頚椎の椎間板の突出や骨棘(骨の出っ張り)が形成されることによって、脊髄から上肢に分岐するいずれかの神経根が障害されることで発症します。そのため、どこの神経根が障害されたかによって症状の部位が異なります。頚椎症は中高年以上に多く発症し、非常に頻度の高い病気です。
【治療】
基本的には頚部の安静(頚椎カラーで頚部を固定)と鎮痛剤の内服などによる治療、リハビリテーションでほとんどは数週間~数カ月で症状の改善がみられます。
しかし、筋力低下や筋萎縮が著しい場合や治療してもなかなか良くならない痛み・しびれがあるような場合には、膨隆した椎間板や骨棘を切除して神経根への圧迫を解除するための手術が行われることもあります。
<頚(首)の疾患>